”普通に話せる”ってなんだろう【場面緘黙】
こんにちは。
反射の統合ワーカー 大島明恵です。
5月は、場面緘黙症啓発月間だそうです。
場面緘黙については以前こちらに書きました。
場面緘黙というのは
特定の状況、場面で
言葉が出せなくなってしまう症状。
【言わない】のではなく【言えない】
非常にもどかしい思いを抱えます。
周りからは、おかしいなと
思われる場面もあると思う。
失語症・失声症とも違って
普通に話せる場面もあるから。
(ストレスで失声症もなったことあるので
この二つは全然違うものだとわかる)
東京の統合ワーカー
めぐみうねこさんのブログより。
場面緘黙症の中には
『発達障害』というカテゴリーに該当すると思われる
または近しい状態や症状を自覚している
という方もいらっしゃいます。
(すべてではありません)
場面緘黙症は
脳の【扁桃体】の働きがつよい
または過敏である
と言われてますので、
【脳】の部分へのアプローチは
無関係ではない、と考えています。
私は、反射の統合という脳へのアプローチで
場面緘黙が改善しました。
元々、日常生活に支障をきたすほどの
症状ではなかったのもあるかもしれませんが、
身体・心・頭がスムーズにつながる感覚。
それまでは、
やろうとしていること
言おうをしていることを
いちいち頭の中でチェックする。
間違うのが怖い。
間違うくらいなら死にたい。
それぐらい極端な
強迫観念がありました。
適応障害やパニック、
鬱だった時期も長いです。
(記事より抜粋)
誤解のないように補足するとこれは【場面緘黙症】の原因は◯◯だ!
ということを言いたいのではなく、
取り組んだことで
こういう変化があった
という情報の共有と
他の方法と合わせることで
より効果が高まるのではないか?
という提案です。
なので、ご自身が取り組んでみたいものや
協力してくれる医療機関などに
照らし合わせて、今できそうなものを
取り入れてみるといいのではないかと思います。
カウンセリングや、行動療法。
つらいところから踏み出すきっかけは
なんだっていい。
その中のひとつに
【反射の統合】っていうのがあるよと、
私も伝えたいです。
まだまだ、マイナーな方法だから。
脳を育てるアプローチで、
心理的な負担も少ない。
ご自身にとって心地よいものを
選べたらいいですね。
(記事より抜粋)
わたしは『話せるようになったけど、生きづらい』
『緘黙は治ったのかもしれないけど、シンドイ』
『でもこれ以上は良くならないんだろう』
とどこかうっすら諦めつつ
周りを気にしながら
周りとの差に悩みながら、
でもこれで生きていくしかないと
思ってる人にも
その先が在ることを
伝えたいし
示したい。
数年前に会った
『場面緘黙症 当事者』の方がこう言ったのです。
「外で60%くらい、本来の自分が出せることが
緘黙が治った状態だと思う」と。
それに対して周りの人が
(当事者ではない方たちです)
「わたしたちもそのくらいよ」
と慰めにも似たことを言っていましたが、
この『せめて60%でも出せたら❗️』という感覚は
緘黙になったことのない人には
なかなか理解できない感覚なんだろうな
と思いました。
「誰でもそれくらい、あるよ」
「みんなそうだよ」
って、
もしかしたら誰かを傷つけているかもしれない。
計り知れない辛さや苦しみ。
しかもそれを【言えない】という症状。
”普通に話せる”ってなんだろう。
でも、
「せめて60%でも出せたら」
という囚われから
解放される人生があるとしたら。
絶対治るよ、とは言えないけれど
良くなった例がここにあるよ。
それだけでも
伝わったらいいな。
「こんなもんなんだ」
って諦めて生きる人生はしんどい。
リラックスして
自然な状態で
自分を出せたらいいよね。
そしてそれは
夢物語なんかじゃないと思う。
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